教育とは何なのか…
- taketomi
- 3月18日
- 読了時間: 3分
教育とは何なのか…人の親もしくは教育者ならとても興味のあるテーマだと思う。
ただ、それに答えはない。
辞書には「教えて知能をつけること。人の心身両面にわたって、またある技能について、その才能を伸ばすために教えること。」
文部科学省では「教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に・・・うんたらかんたら(以下略)。」
はたまた教育哲学者であるカントは「人間は教育によってはじめて人間となる」と言い、
そうかと思えばルソーは「万物をつくる者の手をはなれるときすべてはよいものであるが、人間の手にうつるとすべてが悪くなる」と言う。
いろいろな『教育』がある中で私が最近強く感じることがある。
それが
「教育とは、心から心への継承である」
のではないかと。
例えば、勉強が苦手な子の一番の共通点は【自己肯定感が低い事】である。
ではなぜ低いのか。
お話をよく聞いて、観察してみると、「○○に自分は勉強ができないと言われた」に行きつく。
それは親から。兄弟から。友達から。先生から。
人それぞれ違う。
ここではわかりやすいので親目線で書いていく。
(先生は勉強していて当然なので、書くまでもない。と思いたい)
かけ算でつまづいた時、分数でつまづいた時、漢字が覚えられていなかったとき、字が汚かった時、宿題をしなかった時、点数が悪かった時、少しでもミスをした時、、、
そんな時、子どもに『マイナスな言葉』を言ったことはないだろうか?
その『マイナスな言葉』は、単にその事実を示す言葉ではない。
親の中の良くも悪くも『想い』というものが『言霊』となって、子どもの心の栄養となる。
そして子どもはその栄養で成長していく。
そうして、親の心から子どもの心に継承されるのである。
親にとっては将来を心配してかけた言葉であるが、
子どもの心はそうなる様にと動いてしまう。
【ラベリング効果】
⇒「あなたは○○ね」と人から言われ続けると、そうなるような行動をとってしまう
【ゴーレム効果】
⇒他者からの期待や評価が低いことによって、実際の成果や成績が下がってしまう。
【プラシーボ効果】
⇒実際には効果がないものを与えられた場合でも、その治療によって回復したように感じたり、改善したりする。
これらは【思い込みについての心理学】です。
うちの塾では、勉強はあまり教えません。
簡単でできる問題をやってもらい、
「おおできるやん!」「言うほど悪くないよ!」
「少し間違えた?そういう時もある!ポイント押さえてるから大丈夫!」
などの言葉を投げかけ、彼らの心を元気にさせます。
そして少しずつレベルアップ。
もちろん、かける言葉は私の本心から出た言葉。
そして、甘やかしでもない。
重要な所で間違えたなら
「これさえできるようになったらキミは、さらに成長できるぞ!」という。
本当に成長してほしいと思っているから出る言葉。
そしてその言葉をキャッチした子どもはその通り伸びる!
「教育とは、心から心への継承である」

(勉強しすぎた受験生の、レベルの高いおふざけ)